アイルランドの歴史【世界史】
更新日 : 2025年9月20日

アイルランドの歴史を大きな流れで整理してみます。
古代~中世初期
- ケルト人の定住(紀元前500年頃)
ヨーロッパ大陸からケルト人が移住し、部族社会を築く。ドルイド(司祭階級)が文化・宗教を担った。 - キリスト教の伝来(5世紀)
聖パトリックが布教し、修道院文化が発展。アイルランドは「聖人と学者の島」と呼ばれ、中世ヨーロッパの学問拠点となる。 - ヴァイキング襲来(8~9世紀)
ダブリンなどに拠点を築き、都市の基盤を残す。
中世~近世
- ノルマン人の侵入(12世紀)
イングランドのノルマン王朝がアイルランドに進出。以後、イングランド支配が強まる。 - チューダー朝支配(16世紀)
ヘンリー8世が「アイルランド王」を称し、プロテスタント化を進めるが、カトリック信仰のアイルランド人と対立。 - 九年戦争(1594–1603)
アイルランド貴族の反乱は失敗し、イングランド支配が確立。
近代
- 清教徒革命・クロムウェルの征服(17世紀)
アイルランドは徹底的に弾圧され、土地没収とカトリック差別が進む。 - 大飢饉(1845–1852)
ジャガイモ飢饉で人口の約1/4が死亡・移民。アイルランド系移民がアメリカなどに大量流出。 - 民族運動の高まり(19世紀後半)
「ホーム・ルール運動」(自治要求)が盛んになる。
独立と分断
- 1916年 イースター蜂起
ダブリンで独立派が武装蜂起。鎮圧されるが民族運動の象徴に。 - 1921年 アイルランド自由国成立
英愛条約で南部26州が自治領に。北部6州(北アイルランド)はイギリス残留。 - 1937年 憲法制定
国号を「エール(Éire)」とし、実質的な独立国家に。 - 1949年 共和国宣言
英連邦を離脱し、「アイルランド共和国」が正式に独立。
現代
- 北アイルランド紛争(1960年代~1998年)
カトリック系(アイルランド統一派)とプロテスタント系(イギリス残留派)の対立が激化。「トラブルズ」と呼ばれる流血の時代に。 - 1998年 ベルファスト合意(聖金曜日協定)
イギリス・アイルランド・北アイルランド各派の和平合意。紛争は大幅に収束。 - EU加盟と発展
1973年にEC(現EU)加盟。21世紀以降は「ケルトの虎」と呼ばれる経済成長を遂げた。
まとめ
アイルランドの歴史は
- ケルト文化 → キリスト教の学問的黄金期
- イングランド支配とカトリック差別
- 飢饉と移民 → 独立運動
- 南北分断と紛争 → EU加盟・発展
という流れで整理できます。
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